家庭教師がお手伝い 目次   自己紹介と生徒募集


抜き出し問題と空欄問題

穴埋めと抜出し、説明的文章では

  • 前後の意味内容をつかむ
  • 対応関係をつかむ 図式化
  • 同意部と対比部、言い換え、たとえ、理由、具体化など
  • 探す問題、だから時間がかかるぞ
  • 探す問題のせs隠された任務
  • 解答を作っておいてから探す
  • 小説、随筆では情景や印象、共通感覚も
  • もちろん言葉の意味や副詞などの使い方にも注意

探すのは楽しいかも

 抜き出す問題は、選択肢や記述問題と違って、すこし楽な気分で取り組もうという気になる。すっと分かると簡単だし、本文中から言葉探しをするにしても宝探しをするような遊び心がある。そのせいか、この種類の問題が好きな子も多い。探す問題は、隠す側の出題者も面白がっているかもしれない。

穴埋め問題の代表といえば…

 空欄補入もしくは空欄補充問題、俗の呼び方は「穴埋め」。穴埋の代表といえば、接続詞の問題。「空欄に入るのはどれか。1そして 2たとえば 3しかし…」たとえば、順接とか逆接がわかるためには、前後の意味を把握する必要がある。空欄の前後に書いてある内容の「意味」と「関係」がつかめているか聞いているのだ。
  かたや、抜き出しの代表は、多分、指示語の問題。(「それ」が指し示すものを抜き出せ…)これも前後のつながりをつかんでいるか尋ねているのだし、他によくある「これこれの内容にあたる部分を抜き出す」も「この空欄に言い換えの表現を選ぶ」のも、総じて対応関係が尋ねられるといえる。

問われるものは論理

 抜出問題と空欄補充(穴埋)問題で問われるのは、論理や関係の把握、だとも言える。ある語句を探す(あてはめる)ということは、関係をたどっていってその部分と部分のつながりを探し出すことだ。だから、この種類の問題に解答するには、空欄や傍線の前後を読みとって、頭の中でイメージを作り上げて、その上で、そことここが同じだとか反対だとか関係を考えて答えることになる。とくに説明的文章などでは、「対応する箇所を見つける」「具体的に言い換えている部分を抜き出す」「理由が書かれている部分を探す」などと、論のうえで重要な部分を答えさせる問題が多く、対比対照の関係、因果関係、例の関係、具体と抽象の関係、要点要旨などなどが問われる。イメージの図式が頭の中にあるかどうか試されるのだ。そして、イメージの図式とは先生がよく黒板に書くあれだ。

探す問題

 「適切な部分を〇文字で抜き出せ」抜出し・補入問題の多くは「探す問題」である。解答者は時間をかけて本文の隅々を探さなくてはならない。楽に解けそうだが時間がかかるのがこの種類の問題の落とし穴でもある。
 いわゆる「教科書ドリル」には必ず抜出し穴埋めがあり、時には表になっていたり、線が引かれていたりするが、本文を正しく読ませることがドリルの目的だ。そうして正確に読むことにいざなう。

隠された任務?

  しからばすなわち、探す問題にはきっと、よく読まないで解こうとする生徒に試練を与えるという隠された任務があるに違いない。某塾の専用テキストや某大学の入試問題などは、そのほとんどが探す問題ばかりで、「読まなくても解ける」と豪語する憎らしい生徒に試練を課しているのだ。

探し物の優先順位

 探すといっても、頭の中に解答を作っておいて、該当部分を探すことが多い。筋をたどる場合もあれば、段落で見当をつける場合もある。紛失物を探すとき優先順位をつけて、引き出しを順番に探してゆくのと同じだ。宝探しの本文捜索は大変でもあるが、面白くもある。頭の中の解答と異なる時、別のパースペクティヴ(視点)の発見もあるのが面白い。かと思えば、全く関係のない所から言葉だけを探す宝探しもある。

小説の場合

 よく読んでいるか問うという点で、文学的文章の場合などでは、読んだあとに頭の中にできている情景や心情が設問されることも多く、副詞などの語句、印象やたとえ、因果関係、前後関係、人間関係をとらえてイメージが作れているかどうか、ためされたりもする。頭の中に作られた印象によって自然に作られたイメージや共感的な感性を尋ねられることも多い。共通感覚とも言うべきか。読むことに集中することが欠かせない。

解き方の手順

具体的な解き方の手順を考えてみる。最初に傍線部や空欄の前後の意味内容を確認。設問の条件を確かめる。それに合う簡単な答えを自分の中で作ってみる。それから自分の答えと同じ部分を探す。これは問題が簡単な場合。しかし、そうはいかない場合。まず、そもそも国語読解問題なのだから、本文と傍線部と前後の意味内容を十分に読解することが前提条件。次に傍線部やその近くからキーワード・関係などを把握する。たとえば傍線部に指示語があれば指示内容にキーワードがあるかもしれない。それから同じキーワードがあったり、筋が通る別な場所を探して該当部分を尋ね当てる。キーワードや論の流れがおぼつかない場合、総当たり作戦もある。条件にあてはまりそうな部分、例えば、「こと・から」で終わる部分とか、置き換え可能な候補を挙げていき、はかりにかける。